22年W杯カタール大会で史上初の8強を目標に掲げる日本代表の森保一監督(53)が、4月に欧州を行脚して視察を行うことが25日、分かった。4月1日、カタールで行われる組み合わせ抽選で、対戦相手が決まる。抽選会に出席したあと、そのまま欧州に向かう予定。24日のオーストラリア戦で本大会出場が決まったばかりだが、即座に本番に向けた臨戦態勢に入る。

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最大の目的は欧州組のチェックだ。負傷が続いているDF冨安健洋(23=アーセナル)をはじめ、招集に至らないまでも候補リストに入れている選手をいま一度視察に行く。1月の視察では予定より早く帰国したこともあり、より多くの選手を自らの目で見るつもりだ。

W杯1次リーグの対戦チームの中で、欧州クラブでプレーする選手がいれば、そのチェックも行う。日本は抽選で少なくとも実力上位2カ国と同組になる可能性が高い。有名選手だけでなく、厄介になりそうな相手をこの段階であぶり出していく。

指揮官にとって欧州遠征は貴重なコミュニケーションの場。試合を視察した直後や、ドイツのデュッセルドルフにある日本協会の拠点などで、選手と顔を合わせる事も可能になる。

最終予選が終わると、次の活動は5月下旬。この期間で4試合、9月に2試合をこなし、本大会に突入する。残される実戦の機会は6試合。少ない実戦を有効に使うためにも、早期視察で入念に準備する。