8月のU-20女子ワールドカップ(W杯)コスタリカ大会で準優勝した日本代表のDF田畑晴菜(20)、小山史乃観(しのみ、17)が15日、所属するセレッソ大阪堺レディースの選手として、同クラブの風間八宏アカデミー技術委員長(60)から指導を受けた。

川崎フロンターレなどで監督経験のある風間氏が提唱する年齢、性別、カテゴリーなどの垣根を越えた、C大阪下部組織内から選抜された選手による合同練習「スペトレ」がこの日、本拠地ヨドコウ桜スタジアムで初めて一般公開された。田畑らは小学5年生から中学、高校生らの男女約40人と汗を流した。

「止める」「蹴る」「運ぶ」などの技術を重要視する風間氏に約2時間半、指導された田畑は「いろんなカテゴリーの選手と練習ができるのは貴重な経験。海外の速い選手でも、自分がボールを(うまく)止められれば、相手も止まるのでスピード(による不利)は関係ない」と話した。

U-20女子W杯では、日本は決勝でスペインに1-3で敗れ、大会連覇を逃した。

小山も「止める、蹴る、運ぶを突き詰めていけば、どんな相手にも通用する。決勝で対戦したスペインは日本と似ていて、止める、蹴るがうまかった」と思い返した。世界一になるヒントを、このスペトレでつかんだようだ。

2人が所属するC大阪堺レディースは現在、アマチュア最高峰のなでしこリーグ1部だが、23-24年シーズンからプロリーグ「WEリーグ」への参入が14日に決まった。