サッカー日本代表が6月の国際親善試合キリンチャレンジ杯を2戦2勝で終えた。26年W杯北中米大会で初ベスト8以上を目指し、3月に再出発。今回は新主将がMF遠藤航(シュツットガルト)に決まり、新しい布陣にもトライした中で結果を残した。22年W杯カタール大会を終え、チームが新しいフェーズに入ったことを印象づけた。フィールドを3ポジションに分け、現状を分析する。
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3月を含めた2度の活動を終え、W杯カタール大会でチームを支えたベテラン勢の不在を感じさせなくなった。「引っ張ってもらっていた選手たちが『自分たちがやらなければ』という覚悟が強くなったと思うところはある」と森保監督。ペルー戦で吉田麻也から主将を受け継いだMF遠藤航が、長友佑都の5番を受け継いだMF守田英正が、MF柴崎岳の7番を受け継いだMF三笘薫が、存在感を放った。
ポジションごとに、チーム作りの現状を考察した。
◆DF 右サイドバックは酒井宏樹(浦和)が絶対的だったが、2戦連続で先発し、攻守に躍動した菅原由勢が定位置を奪取する勢い。相馬勇紀もサイドバックをこなせる。トレーニングでは三笘薫との1対1も練習し「(メディアの)みなさんが『薫が勝った』とばかり書いちゃうとあれなので…(勝敗は)半々くらいです」。左も今回は森下龍矢、代表初得点を決めた伊藤洋輝が奮闘した。
◆MF 昨年W杯ではジョーカーだった左サイドの三笘だが、プレミアリーグで躍進したこともあり、2試合ともに先発と、いまや絶対的な存在。ただボランチを含めた、他の中盤のポジションは変わらず、競争の中にある。今回は4-1-4-1が採用され、右サイドのコンビは久保建英と堂安律、鎌田大地と伊東純也がそれぞれ先発を任された。「誰をどのタイミングで起用しても攻撃の良さが出せる。タレントがそろっている」と森保監督。中核となる選手はすでに固まってきている。
◆FW 本命不在のまま。今回は古橋亨梧、上田綺世、前田大然、浅野拓磨の本職4人が招集されたが突出した印象を残す選手は出てこなかった。スコットランドリーグ得点王の古橋は途中出場のエルサルバドル戦はゴールを決めたが、先発したペルー戦では不発だった。
ポジションごとに現状の違いはあるものの、26年W杯に向けて、世代交代は着実に進み、新生森保ジャパンは進化しつつある。【岡崎悠利】

