つかもうぜっ、W杯! 北中米大会に出場すれば日本人最多5大会連続出場となるDF長友佑都(37=東京)が、定位置に戻ってくる。
日本サッカー協会(JFA)は14日、都内でW杯アジア2次予選・北朝鮮戦(21日・国立、26日・平壌)の日本代表メンバー26人を発表。22年W杯カタール大会以来1年3カ月ぶりに復帰を果たした。歴代2位の国際Aマッチ142試合出場と豊富な経験値はピッチ内外で大きな役割を期待される。今冬のアジア杯カタール大会で歴代最低タイの8強に終わったチームで、最年長が大きな元気玉となる。
◇ ◇ ◇
出でよ、長友。神龍に頼まずとも、鉄人が自力で復活した。アルゼンチン代表メッシ、ポルトガル代表FWロナウド、元ドイツ代表マテウス氏ら過去7人しか達成していないW杯5大会連続出場へ-。長友が世界的レジェンドと肩を並べるべく、日本代表に帰ってきた。
W杯後は選外が続いたが、クラブで存在感を発揮。DF中山の負傷はあったにせよ、堂々の復帰を果たした。「常に僕の憧れであり、誇りである日本代表でふたたび戦うことができる喜びと、厳しい戦いが待っている危機感があります」と意気込んだ。
今から1年3カ月前。スペイン、ドイツを破って16強進出のW杯カタール大会後、現役引退も頭をよぎった。それでも決勝アルゼンチン対フランスの激闘を見て、情熱が再燃。「経験すれば経験するほどW杯のとりこになり、また選手として戦いたいという気持ちは常に持っている。現役である以上、僕は日本代表を目指したい」と5度目出場を目指して再出発した。
チームの危機を救う。年明けのアジア杯では、MF伊東の離脱などもあり準々決勝敗退。優勝を期待されていただけに、ショックは大きかった。アウェー平壌で、日本は得点を奪ったことがなく、いまだ未勝利。鬼門の地だ。ピッチ外の問題も含めてベテランにかかる期待は大きい。森保監督からも、ピッチ内での評価、期待を強調されつつ「彼がどんな時にも反省を怠らず、ポジティブに前向きに振る舞ってくれるというところは、現在のチームでも選手が意識してやってくれているけれど、突き抜けているところがある」と評された。
チームの調子が上がらなかった18年W杯ロシア大会時には、先日訃報が伝えられた鳥山明氏の人気漫画ドラゴンボールのキャラクターにならい金髪に。「スーパーサイヤ人になってチーム救いたい」。北朝鮮に出場すれば歴代4位、得点なら歴代最年長記録。疲れ知らずの超人よ、歴史的勝利の願いをかなえたまえ~。【佐藤成】
◆長友佑都(ながとも・ゆうと)1986年(昭61)9月12日生まれ、愛媛県西条市出身。明大在学中に特別指定選手として東京で公式戦デビュー。08年5月、日本代表に初招集された。同年北京五輪出場(1次リーグ敗退)。10年W杯南ア大会から4大会連続出場。南ア、ロシア、カタール大会で16強進出に貢献。10年7月、セリエAチェゼーナへ移籍。11年1月、名門インテルミラノへ移籍した(7月に完全移籍)。ガラタサライ(トルコ)マルセイユ(フランス)を経て21年に東京復帰した。国際Aマッチ142試合、4得点。170センチ、68キロ。
◆11年11月15日の北朝鮮戦 日本は平壌の金日成競技場で北朝鮮と対戦し、0-1で敗れた。慣れない人工芝のピッチ。4日前のタジキスタン戦から先発6人を入れ替え、その全員がW杯予選初先発だった。香川、遠藤ら主力は出場機会がなく、長友もけがで不参加。FW本田圭佑(CSKAモスクワ)はけがで招集外だった。北朝鮮の気迫あふれるプレーに押され、後半5分に空中戦で競り負けて失点。当時のザッケローニ監督にとっては就任17試合目での初黒星だった。

