パリオリンピック(五輪)出場を決めているサッカー女子日本代表なでしこジャパンの池田太監督(53)が22日、五輪の試合会場や宿泊施設などを視察するためフランスへ出発した。

現地では1次リーグスペイン戦、ナイジェリア戦の会場となるナント、ブラジル戦会場のパリ、決勝トーナメントで戦う可能性があるリヨンを回る。スタジアムだけでなく、練習会場や宿泊施設、パリでは選手村を視察予定で「移動が多いので、距離の体感もつかめたら」と話した。

スタジアムでは選手の動線、メディカルルームやロッカールームの広さ、練習場では日照などの環境や宿泊施設との距離を、実際の目で確かめることが重要と説明。「できるだけ、ロスを少なくしたい。1回、視察をしていればストレスなく出来る。やれることと考えていることの差の擦り合わせが出来れば」と話した。

夏のフランスは、18年のU-20女子Wワールドカップ(W杯)フランス大会で経験済み。「当時は熱波の年で」と振り返り、「アイスバスや疲労回復のための用具は考えないと」とイメージを膨らませた。

男子のU-23日本代表は現在、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア杯カタール大会に出場中で、この日韓国と対戦する。「今日の韓国戦はフライト中なので見られませんが、一緒にパリに行ければと思ってます」とエール。「時差を考えたら、機内では寝ないといけない」と、搭乗口へ向かった。