女子W杯ドイツ大会優勝メンバーのFW岩渕真奈(18=日テレ)が、今日8日に発表されるロンドン五輪アジア最終予選に向けた代表辞退を申し出ていることが7日、明らかになった。W杯準々決勝のドイツ戦で右足首を痛めた。決勝の米国戦は痛みに耐えながら出場したが、帰国後さらに悪化。全治は不明だが、右足首骨挫傷と診断された。現在は安静にすることが最優先となっている。

 日テレ野田監督は「辞退と言うのかは分かりませんが、ケガでプレーができないことは代表にも伝えてあります。痛み止めを打って無理やりやろうと思えばできるのでしょうが、岩渕は未来の日本にとっても大事な選手」。クラブとしても将来を見据えた判断を下した。

 岩渕はこの日のなでしこリーグ千葉-日テレ戦(市原)も松葉づえ姿でスタンド観戦。「もうすぐできそう。大丈夫です」と話したが、口調には元気はなかった。

 9月1日からのアジア最終予選は過密日程や暑さが予想されるため、佐々木監督はターンオーバー制をとることを明言。W杯初戦のニュージーランド戦では後半24分から途中出場して流れを変え、勝ち点3獲得の原動力となった貴重な切り札を欠くことは、なでしこジャパンにとって大きな痛手となる。