明秀学園日立(茨城)が初出場で初勝利を飾った。前々回大会4強の伝統校・四日市中央工(三重)に逆転勝ち。1-1の後半28分、途中出場の左サイドのMF小磯が逆サイドからのパスを左足できっちり合わせて勝ち越した。小磯は「全国でどうしても勝ちたかった」。万場監督も「うちのスーパーサブなので」とたたえた。

 “筋肉増強指令”に応えた。総体1回戦で履正社に体格の違いから当たり負けし、完敗。万場監督は「自分の体重の1・25倍のベンチプレスを上げられるようにしろ。できないと試合に出さない」と指示。イレブンは筋トレに励んだ。

 この日のヒーロー小磯は体重62キロで、夏の時点では約1・13倍の70キロしか上がらなかった。しかし、今では約1・29倍の80キロ上げられるようになったという。指揮官は「球際で負けない。体をぶつけて自分のボールを奪い取ることができた」とニッコリ。2回戦でも鍛え上げた屈強な肉体を披露する。【小杉舞】