秋田商は鳴門(徳島)の前にシュート2本に抑え込まれ完封負け。

 秋田商は04年度以来の選手権白星を逃し、秋田県勢としても11年連続の初戦敗退を喫した。前半12分、PKを与えて失点。その後も好機は作ったが、相手GKの積極的な飛び出しに阻まれ、ゴールはできなかった。小林克監督(41)は「早い時間に失点してばたついた。最後の詰めに課題を残した」と振り返った。

 セカンドボールを支配され、パス精度も欠いた。守っては最終ラインのマークの遅れから窮地を背負った。MF山本隼主将(3年)は「1失点して焦ってしまった。相手のウラは開いていたのに冷静に落ち着いてプレーすることができなかった」と悔やんだ。

 今年度、全国最多の41度目の出場を果たしたチームは、過去2度の優勝実績を誇る。小林監督は「技術だけじゃ勝てない。気持ちと技術のバランスを鍛えてもっと成長させたい」と古豪復活を目指す。【佐々木雄高】