初の8強に進出した明徳義塾(高知)の快進撃が終わった。戦後では8校目の連覇を狙う星稜(石川)に0-3で敗れた。

 前半26分にDF浜口俊介(2年)が退場となってしまった。立ち上がりは、番狂わせの予感も漂うほど互角に戦っていたが、数的不利になり劣勢に立たされた。これまで予選から無失点を続けていた守りが崩れ、3失点を喫した。

 小松晃監督(53)は「選手はよくがんばってくれた。1人少なくなっても心折れなかった。ここまで来られると思っていなかった」と選手をねぎらった。高知県勢では29大会ぶりの8強に進んだ。来季へ向け「次の目標が得られた。これ以上の成績を」と8強以上を見据えた。

 高知県勢の野球部はセンバツの勝率が全国1位など、活躍が目覚ましい一方で、サッカー部は強豪不在。選手権では今回の明徳義塾を含め過去3度しか8強入りしていない。野球王国・高知にこれからサッカーの風を吹かせてみせる。