J2札幌は6日、札幌U-18DF浜大耀(18)が来季、トップチームに昇格すると発表した。今季は既にFW菅大輝(18)の昇格が決まっており2人目となる。ユースから複数選手が昇格するのは、14年のMF前寛、DF内山以来3シーズンぶりになる。

 浜は182センチの高さを生かした1対1の強さが武器のセンターバック。足元の技術を生かしたビルドアップにも定評がある。クラブ、本人ともに当初は大学進学を考えていたが、8月にSBS杯で世代別代表に選出されるなど成長を遂げたことで方針を転換。より高いレベルで鍛え、次代のDFの柱として育てていく。

 3月から断続的にトップの練習に参加しており強化部の鈴木智樹スカウト(31)は「高さが一番の武器。トップの練習で確認できた。足元の技術も高い。1日でも早くプロの生活に慣れてくれれば」と期待。浜自身は「来年はまずプロ相手に負けない体をつくりたい。将来はJ1タイトルに貢献できるように。目標は(元スペイン代表の)プジョル選手のようになりたい」と前を向いた。

 16日からは高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦(広島)が控える。「参入戦で2回勝ってユースをプレミアに戻し、気持ちよくプロの世界に入りたい」。高校生活最後のミッションを成し遂げ、トップでの飛躍につなげる。【永野高輔】

 ◆浜大耀(はま・たいよう)1998年(平10)6月14日、札幌市生まれ。5歳でサッカーを始め、札幌南月寒小でクラブフィールズU-12入り。札幌羊ケ丘中進学と同時に同U-15昇格。14年に札幌U-18入り。現在は札幌平岸高在学中で、来春卒業見込み。16年8月のSBS杯国際ユースでU-19日本代表選出。家族は両親と兄。182センチ、73キロ。利き足は右。