ベガルタ仙台の新加入FWクリスラン(25)が今日18日のアウェー柏レイソル戦で、リーグ戦デビューする可能性がでてきた。渡辺晋監督(43)は17日、「(メンバー)18人の1人として輝けるようにしたい」と語った。

 加入後すぐ右太もも肉離れで離脱したクリスランは、15日のルヴァン杯東京戦で公式戦初出場。「思ったよりも走れた。少しずつ(試合に)出て、状態を上げたい」と話した。展開次第では途中出場が濃厚な柏戦へ、「まずは勝って、試合に出たい」と意気込んだ。

 187センチの長身FWへの期待は大きい。11日の神戸戦は「個の力」に完敗。昨季まで仙台のFWハモン・ロペス(27)は開幕戦で腰を痛め、別メニュー調整中で出場は厳しいが、柏には今季1得点2アシストのMFクリスティアーノ(30)らがいる。同監督は「今まで出た選手にはない特徴を持っている。高さや速さという個の力」と、自軍の“秘密兵器”を評した。やられたら、やり返すだけだ。

 愛称「クリス」の助っ人FWは、加入から1カ月半が過ぎ「チームメートとも仲良くなれた」と喜ぶ。試合では特徴を出し切りたい。「チームのために走ることを心がけています」。クリスが“ラン”して、公式戦初得点を狙う。【秋吉裕介】