ベガルタ仙台のMF中野嘉大(24)が約3カ月ぶりとなる実戦復帰を果たした。15日、仙台市内の紫山サッカー場で行われた作新学院大との練習試合(30分×2)にスタメン出場。左ウイングバックに入り前半30分プレーした。2月のキャンプで左ひざ内側靱帯(じんたい)を痛め別メニューで調整してきたが、早ければ24日のルヴァン杯北海道コンサドーレ札幌(アウェー)戦でのベガルタデビューが濃厚となった。

 プレー機会こそ少なかったが、久々の実戦を終えた中野は「自分から周りにもっと要求して(ドリブルで)チャンスを作れた部分はあった。相手に抜かれたり今日はプラスの部分を全く出せなかった。出場した意味がない」と反省点を口にした。それでも、期待の新戦力の復帰は大きい。渡辺晋監督(43)は「効果的に攻撃に絡めなくて本人は不完全燃焼だったのでは。それよりも30分やれたことが大きい。多少怖がっている感じだったけどキャンプで実力は証明済み。紅白戦でよければ18人の争いに入ってくる。試合勘? 使っていけば戻るでしょう」と即戦力として期待を寄せた。