前節まで3位の湘南ベルマーレが、5位のV・ファーレン長崎と引き分けた。湘南はホームの連敗こそ2で止めたものの、3戦勝ちなしと勝利に見放されている。

 湘南は、U-20W杯韓国大会の決勝トーナメント1回戦ベネズエラ戦にフル出場も敗れ、5月31日に帰国したばかりのDF杉岡大暉(18)が先発。杉岡は前半から積極的に仕掛け、チームとしても前半の途中まではリズムある攻撃を展開したが、5バック気味に守る長崎の守備を崩せない。

 一方、チームトップ8得点のスペイン人FWファンマを出場停止で欠く長崎は、2戦連発3ゴールと好調のMF木村裕、FW中村慶太(23)を軸に押し返し、拮抗(きっこう)した展開が続いた。

 後半13分に湘南が先制した。FW山田直輝が仕掛けてFW藤田祥史にパスし、1度クリアされたボールを再度、ゴール前にパス。走り込んだMF石川俊輝(25)が決めた。

 すると後半18分、長崎が追いついた。中村がドリブルでスルスルと攻め上がり、ゴール前約28メートル付近から右足を振り抜いた。シュートはGK秋元陽太の手をかすめて、ゴールに吸い込まれた。

 その後も互いに攻め合い、決定機も作りだしたが、ともに決めきれず引き分けた。