ガイナーレ鳥取はアウェーで藤枝MYFCと引き分け、連敗を4で止めた。

 前半35分、約30メートルのFKをMF沼大希(20)が右足で直接狙い、風の影響も受けてそのままゴールネットを揺らした。両チームともボールを保持してパスをつなぎ、攻め込むスタイル。後半は両チームの攻守の切り替えが早く、目まぐるしい展開が続いた。藤枝は同17分、右クロスから身長190センチの藤枝FW土井良太(29)が頭で決め、同点に追いついた。

 今季から就任した鳥取の森岡隆三監督(41)は「先制できたので、勝ち点3を取って帰りたかった。ただ、連敗していた中での勝ち点1をポジティブにとらえたい」と振り返った。

 森岡監督と藤枝の大石篤人監督(40)は、S級ライセンス同期という縁があり、会見後に「緊急対談」になった。森岡監督が「さすが藤枝は(J3で)クロスがNO・1のチーム」と言えば、大石監督は「(得点の)沼くんは、ペナルティーエリア外から点が取れるJ3ではなかなかいない選手。目指すスタイルが似ているチーム同士で、おもしろい試合になった」と笑顔で返した。