ベガルタ仙台はMF中野嘉大(24)が移籍後初ゴールとなる同点弾を挙げて、引き分けに持ち込んだ。

 1点ビハインドの後半22分、渡辺晋監督(43)は「右サイドを活性化させたい」と、中野とMF梁を同時に投入した。すると同27分。CKからのこぼれ球を左足で押し込んだ。中野は「ずっと点が欲しかった。こぼれ球を狙っていた」と喜んだ。

 川崎フロンターレから期限付き移籍で加入した今季、キャンプで存在感を発揮し、開幕スタメンをほぼ手中に収めていた。だが開幕直前の2月18日の練習試合で左膝内側靱帯(じんたい)を損傷し、全治3カ月と診断されていた。5月上旬に練習にチームに合流し、同月20日の横浜F・マリノス戦で今季初出場し、サガン鳥栖戦で出場4戦目だった。

 その後もクロスやカットインからのシュートなどで見せ場をつくった。「今までの試合からすればよかった。ボールに多くさわれたし、チャンスもつくれた。次はユアスタで自分の形でゴールを決められれば」と語った。