J1鹿島アントラーズが、若手の活躍で連覇に向けた好発進を切った。JFLマルヤス岡崎に対し、前半7分にFW鈴木優磨(21)が先制。同16分にはFW金森健志(23)がアビスパ福岡から移籍後初ゴールを決めた。

 「頭で触るだけだったので(クロスを上げたMF遠藤)ヤスさんに感謝です。ようやく決められてホッとしたのもありましたし、鹿島サポーターの前で点をとれてうれしい気持ちもあった。でもリーグ戦でとりたい気持ちが、さらに強くなりました」と、継続的な活躍も誓った。

 同45分が高卒新人のMF安部裕葵(18)がプロ初得点。後半40分にはプロ初出場の同期のDF小田逸稀(18)の左クロスを頭で決めた。アシストした小田は「安部ちゃんはチームの中でもライバルですし、負けたくない。点を決めてほしい人でもあった。だからすごくうれしいです。自分も武器のヘディングだったり、1対1の守備でクロスを上げさせないところだったりで負けないようにしたい」と闘志を燃やした。

 同43分には入団2年目のMF田中稔也(19)も、右クロスを右足で見事に合わせてプロ初ゴール。「(クロスの)滞空時間が長くて緊張したけれど、決められて良かった。オレの持ち味のドリブルも仕掛けられた」と笑顔が止まらなかった。