4戦勝ちなしの10位東京が、6連敗中の最下位新潟と引き分けた。

 先制はアウェーの新潟がした。前半12分、右サイドで得た直接FKをホニが蹴ると、ゴール前でマークを外したMFチアゴ・ガリャルドがダイビングヘッド。ゴール左に決まった。

 追う東京は14分にMF中島が左足シュートを放ったが、左ポストをたたく。16分には右CKからの流れでFWピーター・ウタカが右足でゴールネットを揺らしたが、オフサイドと判定された。さらに35分、38分、41分とシュートを狙うも新潟GK守田の好セーブに阻まれた。新潟が堅い守備で失点を防ぎ、新潟1点リードで前半を折り返した。

 後半最初のチャンスは東京だった。5分、波状攻撃からのこぼれ球をMF室屋が拾い、左足でシュート。山なりの軌道でゴールに向かったが、クロスバーに嫌われた。

 新潟は後半11分にもGK守田がセーブし、得点を許さない。粘り強い守備からカウンターでMFホニが18分にシュートまで持ち込むなど堅実に戦った。

 しかし、21分に東京がホームの意地で追いついた。左サイドからウタカがドリブルで持ち込み、DF2人の間を狙ってシュート。相手の足に当たってコースが変化し、ゴール右に転がって入った。ようやくの同点弾に、選手はサポーターの前で輪になって喜んだ。

 その後は東京が押し込んだものの、勝ち越し点までは奪えない。中断期間中のドイツ遠征で試した3バックの3-1-4-2陣形で臨んだが、勝ち点3を手にできず、試合後はサポーター席からブーイングを浴びた。対する新潟は勝利こそ逃したものの、連敗を6で止める引き分けに持ち込んだ。