ジュビロ磐田が、ポーランド2部のオドラ・オポーレに移籍するMF松井大輔(36)のために勝ちにいく。4日、今日5日のホーム、サンフレッチェ広島戦に向け、磐田市内の大久保グラウンドで調整。02年以来の7連勝を懸けた試合になるが、名波浩監督(44)は「松井の磐田最終戦」を念頭に言った。「大輔を笑って送り出したい。これ以上重要な試合はない」。

 選手も同じ気持ちだ。今季、横浜から加入したMF中村俊輔(39)は「もっと一緒に出たかった気持ちはある。でも、自分がすんなりチームになじめたのは松井のおかげ」と感謝を口にした。松井自身はベンチ外だが、DF森下俊(31)は「勝って送り出したいと全員が思っている。大さんのためにという思いが強いです」と勝利を誓った。

 前節川崎F戦での退場で、MFムサエフ(28)が出場停止。広島から期限付き移籍中のMF川辺駿(21)も契約上、出場できない。ダブルボランチのレギュラーを同時に欠くが、それを補う団結力が、今の磐田にはある。【前田和哉】