J1横浜F・マリノスは7日、横浜市内で約1時間、練習を行った。練習後、MF天野純(26)は開口一番「絶好調です」と、笑顔で、プロ野球OBの中畑清氏を思わせるコメントを残した。

 前半戦までは慎重なコメントも多かったが、7月19日に26歳の誕生日を迎えて以降の2試合で連続ゴール中。7月29日の清水エスパルス戦は、鋭いクロスを鮮やかにダイレクトボレー、今月5日の前節アルビレックス新潟戦は豪快なミドルシュートを、ともに利き足の左足で決めた。プレー同様、コメントにもキレが出てきた。

 「以前なら1試合いいプレーすると満足して、次はダメということが多かったけど、今は1試合いいだけじゃ物足りない。2試合連続得点でもまだ足りないし、1試合1点ではなく、もっと取れるようになりたい」と力説した。さらに「個人で試合を決められるような、突き抜けた存在になりたい」と、次々と歯切れの良いコメントが飛び出した。

 前節アルビレックス新潟戦前に右ふくらはぎを痛めたが「(試合後の)リバウンドもないし大丈夫」と話した。冒頭の絶好調宣言から終始、ポジティブなコメントに終始する点も、プロ野球の前DeNA監督をほうふつとさせた。

 現在、チームは10戦負けなしで4位。今後は9日にコンサドーレ札幌、13日にサガン鳥栖と連戦が控えるが「この連戦が今後の優勝争いを左右すると思う。勝利だけを目指したい」ときっぱり。一皮むけた天野から目が離せなくなりそうだ。