ベガルタ仙台は逆転勝利で、2連勝した。

 前半23分に、アルビレックス新潟FWタンキのボレーシュートで先制を許した。以降は主導権を握られたまま、シュートは0本に終わった。だが後半に入ると、状況は変わった。選手たちは前からボールを奪う姿勢を見せ始め、徐々に優勢となった。そして同37分。FWクリスランが左サイドの角度のない位置からシュート。こぼれ球をFW石原直樹(33)が詰め、同点に追いついた。同41分にはMF三田啓貴(26)の左足ミドルで逆転に成功した。

 この日、甲子園では宮城県代表の仙台育英高が9回裏にサヨナラ勝ちしていた。渡辺晋監督(43)は「ともに街を盛り上げて行ければ」と語った。逆転劇の立役者・三田は「仙台育英の魂が乗り移りましたね」。4月30日の清水戦以来、約4カ月ぶりとなる敵地での白星に酔いしれていた。