日本サッカー協会(JFA)は10日、東京・文京区のJFAハウス・日本サッカーミュージアムで第14回日本サッカー殿堂掲額式を行った。

 日産自動車(現・横浜F・マリノス)を日本初のプロ契約の監督として指揮し、のちに「ゾーンプレス」の戦術名を作った加茂周氏(77)と、サッカーカメラマンとして1972年より取材を行ってきた今井恭司氏(71)が殿堂入りした。両氏のレリーフがサッカーミュージアムに懸けられた。

 元日本代表監督でもある加茂氏は、6度目のW杯出場を決めた日本代表とバヒド・ハリルホジッチ監督(65)について「ハリルは非常に意志強くチームを育ててきた。予選を勝ち抜いてくれてよかった」とほめたたえ、穏やかな表情だった。

 今井氏は印象に残っている1枚に、W杯に日本代表が初出場した1998年フランスW杯の初戦、アルゼンチン戦でのスタジアムの写真を挙げ「ここに来るまでにどれだけ多くの人が努力してきたのだろう…と涙が出そうになる1枚です」としみじみと語った。

 この日の式典には、日本協会の田嶋幸三会長(59)、同名誉総裁の高円宮妃久子殿下(64)も出席した。

 殿堂入りは両氏を加えて75人となった。