浦和レッズが川崎フロンターレから4得点を奪う大勝で、1-3で敗れた第1戦をひっくり返し、2戦合計5-4でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)4強に進出した。4強進出は、優勝した2007年、ガンバ大阪に準決勝で敗れた2008年に続く、9年ぶり3度目。

 試合は前半19分、第1戦を制した川崎Fが先制した。MF中村憲剛(36)の中央からの浮き球パスに反応したDFエウシーニョ(27)が、右サイドを抜け出してペナルティーエリア内に進入。GK西川周作が飛び出してきたタイミングで右足をパスに合わせると、ボールは無人のゴールに転々と転がり、入った。

 勝つには3点差以上の勝利が必要となり、追い込まれた浦和だったが同35分、同点に追いついた。FW興梠慎三が(31)、左サイドのMF矢島慎也のスルーパスに抜け出し右足で決めた。

 打ち合いで、試合展開がさらにヒートアップする中、前半37分、川崎FのDF車屋紳太郎(25)が蹴り上げた左足が、興梠の顔面に当たり1発退場。川崎Fは同41分、中村に代えてMF田坂祐介を投入した。

 浦和は後半、数的優位を生かし、パスを回し、サイドを広く使うサッカーを展開。同25分、MF柏木陽介の右CKを、途中出場のFWズラタン(33)が頭で合わせて押し込み、逆転した。

 さらに同39分、MF柏木のスルーパスを受けたFWラファエル・シルバ(25)が、右足で押し込み3-1。そして1分後の同40分、DF森脇良太の中央からの浮き球パスを、MF高木俊幸(26)が左足でダイレクトで合わせたループシュートがゴールに吸い込まれて4-1。浦和が準決勝に進出した。

 準決勝は、かつて川崎Fや東京ヴェルディ、コンサドーレ札幌などでプレーしたブラジル人FWフッキ、MFオスカルらを擁する、中国スーパーリーグの上海上港と27日にアウェー、10月18日にホームで対戦する。