【上海(中国)26日=岡崎悠利】浦和レッズのMF柏木陽介(29)が、今日27日に行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝のアウェー上海上港戦(上海)で強行出場する可能性が出てきた。左足つけ根部分に痛みを抱えるが、リーグ戦を欠場するなど急ピッチで調整した。優勝した07年大会以来10年ぶりの決勝進出へ、敵地で先手を打つ。

 柏木が大一番に状態を合わせてきた。左足つけ根部分の痛みで満足な練習は積めていないが、この日の練習はほぼ全メニューをこなした。チームが準決勝に進んだのは9年ぶり。「ここで無理をして、次(第2戦の)に出られればいいというくらいかける気持ちは強い」と覚悟を口にした。

 上海上港とは1次リーグでも対戦し1勝1敗。アウェーでは2-3で敗戦した。浦和は済州戦、川崎F戦といずれも第2戦のホームで逆転しており、この試合で勝てば大きな自信を得てさいたまに帰れる。最高気温が30度を超える高温多湿の厳しい環境だが、柏木は「(先発する)つもりでここにきている」とフル稼働を誓った。日本クラブで唯一浦和に残されたアジア王者への道を踏破すべく、まずは敵地の苦手意識を司令塔が吹き飛ばす。