今季限りでの現役引退を発表した清水エスパルスMF杉山浩太(32)が30日、清水三保グラウンドで行われたサテライトリーグのJ2湘南ベルマーレ戦に出場した。試合は0-0で引き分けた。

 杉山は後半21分から途中出場し、ボランチに入った。引退発表後、初めての試合。前線の4人が清水ユースの選手だったため、中盤から積極的に指示を出し、攻守のバランスを取っていた。負傷を経て、約2週間前に全体練習に合流したばかりで、「コンディションは30%くらい。まだまだという感じ。もう少し動けないと」と自己評価は厳しかった。

 駆けつけたサポーターは、試合後も杉山の応援歌を繰り返した。J1残留争い中のチームは、今季は残り3戦。ホーム最終戦のアルビレックス新潟戦(11月26日)には、引退セレモニーも行われることから、杉山は「時間があまりないので(調整を)頑張ります」と笑顔で話した。【保坂恭子】