降格圏の17位に低迷する大宮アルディージャの指揮をとることになった鹿島アントラーズ前監督の石井正忠氏(50)が7日、さいたま市内のクラブハウスで就任会見を行った。

 初練習後に会見に臨んだ大宮の石井新監督は「このオファーを受けるに当たって悩んだ部分がありました。前身(NTT関東)のチームに2年、所属していて思い入れもあり、この状況をどうにか脱したい、リーグの残り3試合勝利で終わりたい、そういう気持ちで受けました」とあいさつした。

 今月に入りオファーを受け2、3日で決断した。森社長は、残り3試合での指揮官交代に「残留のために何ができるかで、今回の交代の決断に至った」と説明。森社長は、石井監督との契約期間については明言は避けた。まずは残り3試合の戦いに集中するためだ。

 鹿島では指揮官として国内の3大タイトルを手にした。降格危機の大宮の指揮官就任は火中の栗を拾う決断にも思えるが「クラブが厳しい状況だからこそオファーをくれたという(クラブの)強い意思を受けたので…。答えないわけにはいかない」と涙で言葉を詰まらせ、熱い思いを口にした。残り試合に「もう1回守備の部分をやること。1対1の局面では負けない、勝負に対する執着心は伝えていきたいアグレッシブに自分たちがアクションを起こしてボールを点を取らないと勝てないので、前の取る形を大宮の試合は既に現場だけではなくクラブ全体が残り3試合、一丸となって戦えるように、チームを作り直していきたい」と話した。