J1残留争い中の清水エスパルスに、主将FW鄭大世(33)ら続々とけが人が復帰した。7日、清水三保グラウンドで全体練習を再開。MF六平光成(26)DF飯田貴敬(23)FW長谷川悠(30)もフルメニューをこなした。

 頼もしい主将は、予定より早い実戦復帰になりそうだ。10月14日のホーム・ジュビロ磐田戦(0-3)で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、全治4週間と診断された。この日、10対10のミニゲームではフリーマンとしてボールをさばき、積極的にシュートを狙っていた。患部の右膝にはテーピングが施されており、鄭は「無理をしたり、不意に右足で蹴ったときは痛みがある。まだあまり使えない」と慎重に調整を進める。離脱中、チームは2戦で無得点。「あとは決め切る力があるかどうか。自分が戻ってやるしかない」とエースとしての責任感を口にした。

 11日の練習試合・中京大戦の出場を目指しているが、勝利すればJ1残留が決まる可能性のあるホーム北海道コンサドーレ札幌戦(18日)が、最重要のゲーム。小林伸二監督(57)は「まだ痛いので、怖さもあると思う。ぶっつけ本番で、札幌戦でもいい」と起用する考えを明かした。【保坂恭子】