ガンバ大阪日本代表GK東口順昭(31)が好セーブを連発した。

 前半28分、相手の右CKからDF奈良がヘディングシュートするが、東口は両手でセーブ。後半9分には相手FW小林との1対1で1度かわされるも、シュートに反応し右足1本で止めた。後半37分に失点してしまったが、1人で決定機を5回ほど止める存在感を発揮した。

 シュート25本を浴びる中、1失点で済んだのも東口の好セーブがあったからこそ。守護神は「(GKが)最終的に入れられなかったらいいので(途中まで)粘れていたけど、最後の最後で入れられてしまったので悔しい」と、結果的に敗れてしまい責任を感じていた。

 一方の攻撃はシュート1本のみ。両サイドに今季J1初先発のFW高木彰人(20)とDF米倉恒貴(29)を起用したが、かみ合わなかった。チームは公式戦11試合勝ちなしで、クラブワースト記録を更新。長谷川健太監督(52)は「東口は本当に素晴らしいプレーをしてくれた。倉田と(井手口)陽介も疲れはあった中、さすがという違いを見せた」と代表選手をたたえる一方で「今日は勝つ可能性が限りなく少なかった。前線でタメが作れなかった」と、完敗を悔やんだ。