ロアッソ熊本は1-2で大分トリニータに逆転負けし4連敗で08年のJ2昇格以来、クラブワーストの21位で今季を終えた。0-0の後半20分、ゴール前の競り合いのこぼれ球を奪ったMF菅沼実(32)が先制点を奪った。だが後半課題の守備が耐えきれず2失点した。試合後、スタンドのサポーターから「しっかりやれよ。最後に勝ったのはいつだよ」など容赦ない罵声が選手に浴びせられた。

 本来なら自動降格圏の順位で来季はJ3だった。だがこの日の試合前に、J2ライセンスを持たず昇格できない秋田、沼津がJ3の3位以内を確定させたことで、熊本の降格の可能性は無くなっていた。今年6月、クラブ社長から指揮官に転じた池谷友良監督(55)は「21位はしっかり受けとめないといけない。すべてにおいて力不足だった」と猛省した。