清水エスパルスのMF白崎凌兵(24)が、チームの救世主になる。29日、清水三保グラウンドで次節の今季最終戦アウェー、ヴィッセル神戸戦(12月2日)に向けた練習を再開。白崎はリーグ2試合ぶりのメンバー入りが濃厚で「みんながチームのことを考えれば、いい結果が出ると思う。勝つことだけに、集中する」と意気込んでいた。

 前節ホーム最終戦の新潟戦(26日・2-3)は累積で出場停止のため、スタンドで観戦した。チームは幸先よく2得点を挙げたが、後半に失速し20分間で3失点。残留を決められなかった。大事な一戦でベンチ入りもできず、悔しい思いを抱えながら「いけるかなと思ったけど。残念だった」と振り返った。

 神戸戦は、勝利すれば16位甲府の結果に関係なく自力で残留が決まる。白崎は万全を期すため、オフだった前日28日にもクラブハウスを訪れ、治療を行った。先週から意識的に声を出し、練習の雰囲気も盛り上げてきた。「もう1回、チームに貢献するチャンスがある。いい形で終わりたい」。今季から背負う背番号「10」の誇りを胸に、2試合分のパワーを持って臨むつもりだ。【保坂恭子】