2度目のベストイレブン選出となった、鹿島アントラーズDF昌子源(24)は授賞式後の会見で、プロ7年目で初のフルタイム出場を果たした今季について聞かれ「フルタイムで試合に出たのは、鹿島で僕1人。そういう意味で、より責任を感じています」と、最終節で川崎フロンターレに逆転優勝を許した責任を口にした。

 その上で「来年もフル出場したいですし、しっかり優勝に導きたい」と捲土(けんど)重来を誓った。

 会見では、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への意気込みを聞かれた。鹿島は19個のタイトルを獲得しているが、ACLは今季も16強で中国の広州恒大に屈した。昌子は「国内のタイトルは、いろいろ取らせてもらっていますけど唯一、取っていないのがACL。今年も優勝できなかった。来年という思いもありますし、優勝に導ける選手になれるような活躍をしたい」とリベンジを誓った。

 16年はクラブW杯で決勝に進出し、レアル・マドリード(スペイン)に2-4で敗れたものの一歩も引かない戦いを見せた。その舞台に、ACLを制した浦和が立つ。浦和へのメッセージを求められると「僕も、なかなか偉そうなことは言えませんが、昨年の経験は個人、チームにとって間違いなくプラスになっている。浦和さんには頑張って欲しい。日本を代表して、優勝という目標を持っていると思うので、そこに向かって頑張って欲しい」とエールを送った。【村上幸将】