サンフレッチェ広島で来季から指揮を執る城福浩新監督(56)が22日、広島市内で記者会見し「人とボールが動くサッカーをして、人の心を動かす。選手とともにそれを追求する一年にしたい」と熱っぽく抱負を述べた。

 FC東京やヴァンフォーレ甲府を率いた経験から「選手が楽しまなければ、見ている人を楽しませることはできない。楽しんでやれる状況をつくりたい」と指導方針を説明。成長を実感させながら、激しい競争を促す考えを示した。

 今季は15位に沈んだが、同監督は「一体感のあるクラブ」と印象を語った。来季の目標順位は明かさず「目の前の試合に懸ける思いと、積み重ねていくもの。この2つが合わさればおのずと結果は出てくる」と期待。「隙のない、あるいは隙を突く集団にしていきたい」と青写真を描いた。