敗れた高川学園(山口)は後半は長崎総合科学付と互角以上にわたり合った。

 0-2で折り返し、ハーフタイムに江本孝監督(33)が「相手にケンカを売ってこい。リスペクトしすぎず自分たちの持ち味を出せ」と指示を飛ばすと、左サイドのMF平尾泰雄(3年)を中心に自分たちの強みであるサイド攻撃でチャンスをつくった。

 後半26分にPKをFW土信田(としだ)悠生(3年)が決め、さらに攻勢を強めた。互いに後半はシュート3本ずつだったが、あと1点が遠かった。終了間際のビッグチャンスでシュートを外した土信田は「そういうチャンスで決めきれないのが自分の弱さ。悔しい」と漏らした。

 高川学園は07年度大会の4強を最後に出場したここ4大会で2回戦進出が最高となっている。