ガンバ大阪が、セレッソ大阪の主将FW柿谷曜一朗(28)の獲得を検討していることが2日、分かった。C大阪との契約はまだ残っているが、G大阪関係者は補強リストの上位であることを認めた。18年からG大阪の指揮を執る、ブラジル人のレビークルピ監督がC大阪時代に育てた選手で、FWの台所事情が厳しいG大阪から白羽の矢が立った。

 G大阪にとってC大阪は宿敵で異例の補強候補ともいえる。だが、18年から元C大阪監督のレビークルピ氏が指揮を執るなど、過去にライバルクラブに在籍しても関係ない、というのがG大阪の姿勢だ。C大阪の下部組織で育った柿谷は、13年にレビークルピ監督の下で21得点を記録。W杯ブラジル大会に出場し、スイス1部バーゼルへ移籍した。16年に古巣へ復帰後は主将を務め、統率力もある。

 柿谷は1日に天皇杯を制し、17年シーズンは2冠を獲得。本人はまだ残留を明言しておらず、タイトル獲得に貢献したことは1つの区切りになるかもしれない。メキシコのクラブからも獲得の動きがあり、移籍の可能性は否定できない。C大阪は全力で慰留に努めており、点取り屋の決断が注目される。