前橋育英(群馬)のFW五十嵐理人(3年)が今大会初ゴールを含む2発で決勝進出に貢献した。2-1で迎えた前半35分、ゴール前中央でFW榎本樹(2年)のパスを受けるとドリブルで仕掛け右足シュート。

 後半18分には再び榎本のパスを右足で流し込み勝利を引き寄せた。準優勝に終わった前回大会はスタンドで見ていた。課題の持久力をつけ、3年生の初めに定位置をつかんだ。埼玉スタジアムのピッチに立っての2得点に「夢の舞台に立ててよかった。去年はスタンドだったけど、信じて送り出した味方の涙を見ると来年リベンジしないといけないと思っていた。ピッチに立っていなくても悔しさは変わらないです」。

 今大会は、フランス代表でスペイン1部アトレチコ・マドリードのFWグリーズマンのモデルのプーマ製新スパイク「FUTURE」をはいて臨んでいる。「グリーズマン選手みたいになれれば、というあこがれは持っています」と話す五十嵐は、決勝の舞台でも、持ち味のスピードと裏へのランニングを生かし、貪欲にゴールを目指す。