富士ゼロックス・スーパー杯(2月10日、埼玉)の開催発表会見が24日、東京・JFAハウスで行われ、昨季J1リーグ優勝の川崎フロンターレからDF谷口彰悟(26)、ルヴァン杯と天皇杯の2冠に輝いたセレッソ大阪からMF清武弘嗣(28)が出席した。

 今年で25回目を迎える、新シーズン到来を告げる昨季王者対決。セレッソが2-0で勝ったルヴァン杯決勝の再戦でもあり、谷口は「悔しい思いを忘れていない。今年すべてのタイトルを取るため、勝っていい波に乗りたい」。清武も「正直、ルヴァン杯は優勝できましたけど、力の差を感じた試合だった。うまくて強い。胸を借りるつもりで戦いたい」と謙虚に試合への抱負を語った。

 警戒する選手を問われると、谷口が「やはり清武選手」と断言。照れ笑いする清武を横目に「中心だし、決定的な仕事ができる。警戒したい」と真剣な表情で話した。清武は「みんな、うまいけど」と迷いながら「家長君」と答え「欠かせない存在。(ともに古巣の大分)トリニータでプレーしていて印象深い」と理由を挙げていた。

 この富士ゼロックス・スーパー杯を皮切りに、日本のワールドカップ(W杯)ロシア大会イヤーが幕を開ける。谷口は「やはり選手である以上、代表は目指さないといけないところだと分かっている。時間も限られる中、試合でプレーをお見せできれば」。清武は今季から10番を背負うことに「(ドイツ1部)ハノーバー時代に着けていて調子が良かったので(MF山口)蛍からもらった」と触れながら「W杯を目指したい。去年はけがが多かったので、けがなく1年を過ごしたい」と力を込めた。

 試合は2月10日の午後1時35分キックオフ。前座としてU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦する「NEXT GENERATION MATCH」は午前10時30分から行われる。