J1サンフレッチェ広島からJ2ジェフユナイテッド千葉に新加入のMF茶島雄介(26)が、推進力の高いドリブルと正確なキックで、存在を大きくアピールした。

 茶島は前半3分、MF町田也真人(28)のシュートをDFが弾いたこぼれ球を、思い切りシュート。柏の日本代表GK中村航輔(22)に弾かれたものの、名刺代わりの1発でフクアリの千葉サポーターを沸かせた。CKではキッカーを務め、正確なキックに加え、ショートCKでアクセントをつけた。

 後半28分に足がつって交代したが、千葉の攻撃の引き出しを広げ、そのグレードを高めたことを印象づけるプレーぶりだった。司令塔の町田も「前への推進力がすごい高い。自分にボールが入った時は、前に行ってくれるしゴール前で落ち着いてプレーできる。うまくいかしてあげれば」と、その力を認めた。

 1月7日の新体制発表を、自身の結婚式で欠席した。関係者も「そういうことは記憶がない」と語る欠席でファンをガッカリさせたが、この日の活躍ぶりはファンにも大きなアピールになったはずだ。茶島は「1年前から決まっていたので、こんなに早くシーズンが始まると思っていなかった。こればっかりは、しょうがなかった」と苦笑した。一方で「試合には負けてしまっているし、絶対的に良くない。勝負と結果にこだわっていきたい」と手綱を引き締めた。

 17年に就任し、2年目のファン・エスナイデル監督(44)は、朝から選手全員で朝食を食べたり、白米や脂身の多い肉はNGで、玄米を食べるなどの食事から千葉を改革している。その改革を体感し「衝撃は受けていますけど、サッカーのためにそういうことをしているので、ポジティブです」と笑みを浮かべた。新妻とは朝食もともに出来ないが「サッカーで良いプレーをするためなので全然、大丈夫。そういうこと(進化)を目的に千葉に来ているので、成長したい」と意気込んだ。【村上幸将】