ガンバ大阪17歳FW中村敬斗がクルピガンバの秘密兵器になる。沖縄2次キャンプ中の初実戦から一夜明けた6日は、約1時間軽めの調整を実施。春から高3になる中村は前日の実戦でサブ組の1・5列目を務めた。「DFから低い位置でプレーして(パスを)受けて、と言われた。ユース年代ではないプロでの発見だった」とうれしそうに話した。

 若手育成にたけるレビークルピ監督のもとアピールを続ければ開幕メンバー入りの可能性もある。「監督も言っていたけど、いろいろな攻撃の引き出しを見せていきたい」と、ブラジル人指揮官が求める「アイデアあふれるプレー」に共感。そもそも「僕自身型にはまったサッカーをしたくない。ブラジル人のクルピ監督だったのでガンバを選んで一刻も早くプロになろうと思った」という。

 キャンプ中はハリルジャパン経験のあるMF倉田と同部屋で「気にかけてもらって、ありがたい。先輩ともかなり話せるようになってきた」。“飛び級”でプロの門をたたいた中村。「香川2世」となるべく沖縄からアピールする。【小杉舞】

 ◆中村敬斗(なかむら・けいと)2000年(平12)7月28日、千葉・我孫子市生まれ。三菱養和ユースから高2でプロ契約。G大阪下部組織出身以外の飛び級のプロ入りは初めて。各世代別代表に選出。180センチ、75キロ。