ジュビロ磐田が12日、鹿児島キャンプを打ち上げた。雪が降る鴨池補助競技場でランニングなど軽いメニューで調整し、帰路に就いた。18日間に及ぶ長丁場を終え、名波浩監督(45)は「ずっと好調をキープしていたし、間違いなくMVP」と、MF山田大記(29)を評価した。

 山田は昨年8月、ドイツ3部カールスルーエから約3年ぶりに古巣の磐田に復帰。トップ下やサイドMFでプレーし、5試合1得点だった。だが、このキャンプの練習試合ではボランチで出場し、攻守で存在感を発揮した。「ドイツでボランチをやって、先を考えてプレーする面白さを感じました。自分の特徴の攻撃やゴールを意識してやりたいです」。

 チームとしては、昨季J1最少30失点の守備面を再構築し始め、スライドや帰陣のスピードなど戦術理解をさらに深めた。J1クラブとは2度対戦。名波監督は「選手に落とし込む作業は早くできたし、充実したキャンプになった」と振り返った。【保坂恭子】