清水エスパルスGK六反勇治(30)が、節目の試合で勝利を目指す。3日のアウェー・ヴィッセル神戸戦でピッチに立つと、プロ13年目でJ1通算100試合出場を達成。1日、清水三保グラウンドでの非公開練習を終えると、「30歳を過ぎてるので、正直、遅い。僕からすれば恥ずかしい」と笑った。

 学生時代は全国大会出場の経験がなく、高卒で加入した福岡では、3年間出場機会がなかった。それでも、地道な努力を重ね、15年には日本代表入りを果たした。「能力のない選手でも、どこかで芽が出る。僕がピッチで結果を残すことで、若い選手に伝えていきたいです」。

 新加入した昨季、チームで唯一リーグ全試合フル出場を果たした。体調管理には人一倍気を使っており、今年は、鹿児島の実家に帰省した際に気に入った黒酢を毎日3回、飲んでいる。クエン酸やアミノ酸の効果を感じているといい、「胃が整えられるし、体が軽く感じる。すごく体に合う」。開幕試合の鹿島戦(2月25日・0-0)でも好セーブを連発したが、「ホームで勝てなかった悔しさが大きい。鹿島戦の戦いが最低限で、勝ち点3を目指していく」と、今季初勝利へ気持ちを高ぶらせた。【保坂恭子】