敵地で、鹿島アントラーズが価値ある勝ち点3を手にした。シドニーFCを2-0で下して2勝1分けで勝ち点7とし、1次リーグ突破に大きく前進した。

 前半40分のMF永木亮太の右CK。新加入で鹿島での公式戦デビューとなったDF犬飼智也が頭で触り、逆サイドで待っていたFW鈴木優磨が左足を振り抜いた。シュート性の弾道。それを、ゴール前にいたMF土居聖真が右足アウトサイドでコースを変えて押し込んだ。貴重な先制点で、勢いに乗った。

 16日間で5連戦あるうちの2試合目。約9時間半も費やす飛行時間も考慮して、DF昌子源やFW金崎夢生らは遠征メンバーに加えず、直近に行われた3日のJ1リーグ、ガンバ大阪戦から先発8人を入れ替えた。まさに総力戦で臨んだ。

 その中で、クォン・スンテと正GKの座を競う曽ケ端準が2度も決定的なピンチをしのいだ。右サイドバックを担った伊東幸敏も果敢に攻め上がり、ルーキーのFW山口一真は途中出場ながら積極的にシュートを放った。後半42分には左CKから、DF山本脩斗が流したボールをDF植田直通が頭で押し込んだ。試合を決定づける追加点。まさに全員で、勝利をつかみとった。