J2モンテディオ山形がロアッソ熊本を2-1で振り切り、今季初勝利を挙げた。前半38分、神戸から期限付き移籍で加入したFW小林成豪(24)がゴール前のこぼれ球を右足で押し込んで先制。後半13分に同点に追い付かれたが同26分、左FKからのこぼれ球を再び小林が頭でねじ込み、逃げ切った。移籍後初得点を決め「うまくシュートにいけた。冷静に決められて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 熊本に押し込まれる時間が長かったが、小林の左サイドは何度も攻撃の形をつくった。「チームとしてサイドに開いて仕掛けろと(監督に)言われていた。チャンスメークできて良かった」。敵地3連戦最後の試合で待望の勝ち点3を獲得。1勝1分け1敗とし、次節17日のホーム開幕FC町田ゼルビア戦に乗り込む木山隆之監督(46)は「難しい立ち上がりだったけど、まず1つとれた」と話した。山形の攻撃の軸に期待される小林は「今日も苦しい試合だったけど、1個1個全力でやる。次はホームなので、連勝したい」と意気込んだ。