ベガルタ仙台は今日14日、敵地で横浜F・マリノスとルヴァン杯1次リーグを戦う。リーグ戦では3バックの左を務めるDF板倉滉(21)が、ボランチで先発濃厚。さらに、渡辺晋監督(44)は、昨季から公式戦全試合に出場していたDF大岩一貴(28)を先発から外し、代わりにDF常田克人(20)をセンターバックで先発させる。

 渡辺監督 真ん中に置くことで、自分がどれだけいけるかが分かる、学びの場となる。一皮むけるチャンス。去年のルヴァン杯は悔しい思いをしたけど、まずは(フル出場した前節新潟戦で)1つ壁を乗り超えた。

 常田がプロ初先発した昨年ルヴァン杯初戦の敵地東京戦は、6失点と惨敗した。3バックの左の若手は、不用意な接触で警告を受けるなど、明らかに地に足が着いておらず、いいところなく後半に途中交代。出場機会を失い、同年8月に大分へ期限付き移籍したが、そこでも出場なしの憂き目に遭った。「正直どこかで出られるだろうと思った。プロの厳しさを知った。闘争心をサポーターに見せたい」と、屈辱をバネに飛躍を目指す。

 生まれ変わった自分を見せる。横浜の1トップは、昨季リーグ10得点のFWウーゴやFW伊藤が予想されるが「どの選手が来ても、相手の良さをつぶす」。そして、何より、横浜との公式戦2戦連発中の大岩を外してでも、自身を抜てきした指揮官の起用に応えたい。「セットプレーで得点に絡んでいければ」と意欲を示した。【秋吉裕介】