セレッソ大阪は、後半43分のFW杉本健勇(25)のゴールでブリラム(タイ)と何とか引き分けた。G組2位のブリラムと同じ勝ち点(5)のままで、1次リーグ残り2試合に決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

 杉本がブリラムに連敗かというがけっぷちでチームを救った。右サイドからのMF山口蛍(27)のクロスを頭でたたきつけるようにゴールにねじ込んだ。「(山口)蛍くんが最高にいいパスをくれた。決められてよかった」。負けていれば、1次リーグ突破がかなり厳しくなる状況。「絶対に勝たないと」のシナリオこそ崩れたが、最低限の勝ち点1をもぎ取った。

 ただ、2失点はいずれもCKから。杉本も「終わってみればセット(プレー)2本だけ。警戒していたがやられてしまった。詰めが甘かった」と悔やむ。尹晶煥監督(45)も「同じ状況からの失点で難しい試合になってしまった」と振り返る。これで今季はホームで今季公式戦4戦4引き分け。「選手があきらめず追いついたのは、肯定的に捉えたい」と指揮官。新加入FWヤン・ドンヒョン(31)の初ゴールとエースの一撃。そして負けなかった事実が救いだった。