FC東京の長谷川健太監督(52)は、今季公式戦5試合目での初勝利に「まず1勝するのが大変だなと思いました。選手もプレッシャーがある中、アグレッシブにやってくれた。1点しか取れませんでしたが、重圧が懸かっていたと思う。何とかこじ開けようと…あの場面で決めてくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 J1リーグ戦では、2月24日の浦和レッズ戦は1-1、3日のベガルタ仙台戦は0-1、10日のジュビロ磐田戦も0-2と1分け2敗。ルヴァン杯も7日の横浜F・マリノス戦で0-1と、この日までの4試合で1分け3敗、わずか1ゴールと極度の決定力不足を露呈していた。

 その中、値千金の決勝弾を決めた16歳のFW久保建英について聞かれ「あの状況で出てきて、枠に飛ばせるのは大した選手。まだ足りないところはある。試合、トレーニングで一回りも二回りも大きくなって欲しい」と期待した。

 中3日で18日に湘南ベルマーレとのリーグ戦が控える。長谷川監督は「(今季初勝利を)きっかけにしてJリーグで初勝利…中3日でしっかり準備したい」と手綱を引き締めた。【村上幸将】