ガンバ大阪が半年ぶりに公式戦勝利を挙げた。これまでのうっぷんを晴らすかのように、アウェーで浦和レッズに4-1と快勝だ。前半を2点リードで折り返すと、後半42分には17歳FW中村敬斗が4点目となる公式戦初ゴールを挙げ、試合を決定づけた。公式戦18試合ぶりの白星は、レビークルピ新監督(65)にとって初勝利となった。

 ついにトンネルを抜けた。G大阪にとって遠く、長い道のりだった。昨年9月3日のルヴァン杯神戸戦以来公式戦18試合、実に192日ぶりの勝利。前半10分にFWファン・ウィジョが決めて先制した。前半41分と後半9分にFW長沢が追加点。勝てなかった17試合と打って変わって、立ち上がりから押し込み続けた。

 今季就任したレビークルピ監督にとって初白星になった。公式戦の連敗も「4」で止まった。「この勝利が自信をもたらしてくれるプラスがあるはずだ」と指揮官はかみしめた。計4得点。今季の目標に掲げた「攻撃ガンバの復活」へ、ようやく1歩踏みだした。

 王座奪還を目指しスタートしたが勝利に見放され、苦しい時間が続いた。試合翌日には選手が自主的に集まり何度もミーティング。闘将タイプがおらず、GK東口やDF三浦、MF倉田らが声を掛け合った。

 そして勝利のために終盤は38歳のMF遠藤が必死の形相で追い、20歳のDF初瀬がシュートに体を投げ出した。2得点のFW長沢は「みんないつもより疲れていた。それくらいやらないと勝てないということ」と引き締めた。指揮官も「改善点はたくさんある」と指摘したが、大きな大きな1勝だ。G大阪にようやく笑顔が戻った。