第7節を迎えるJ1は、無敗が5勝1分けの首位サンフレッチェ広島の1チームのみとなった。今節は、リーグ戦3戦(2勝1分け)、公式戦では5戦(3勝2分け)無敗と調子を上げてきた13位の横浜F・マリノスとホームで対戦する。

 3戦勝ちなし(2分け1敗)、ホームも2戦勝ちなし(1分け1敗)と近年、苦手にしている相手だが、前節8日にアウェーで対戦した柏レイソルも、アウェーで2戦、アウェーを含めると5戦連続で未勝利の難敵だったが1-0で勝った。中2日と日程は厳しいが、城福浩監督が開幕前から植え付けた、6試合でわずか1失点の堅守で17年の王者の2位・川崎フロンターレと8日に1-1で引き分けた横浜打破と無敗継続を狙う。

 2位の川崎Fは、J1開幕前の富士ゼロックス・スーパーカップで2-3で敗れた6位セレッソ大阪をホームに迎え撃つ。

 リーグ戦では川崎Fの方が順位は上だが、アジア・チャンピオンズリーグでは川崎Fの1次リーグ敗退が決定した一方、C大阪は決勝トーナメント進出に前進と明暗が分かれた。その上、C大阪はリーグ戦も2連勝と復調傾向にある。川崎Fは、2連勝、3戦負けなしとホームで相性のいいC大阪の勢いを止められるか?

 3連勝で4位に浮上したFC東京と、2戦連続未勝利で12位の鹿島アントラーズとの対戦も、今後の行方を見据える上では見逃せない。東京は4節までに2得点と決定力不足に苦しんでいたが、8日のV・ファーレン長崎戦は、FWディエゴ・オリベイラのハットトリックの大爆発などで5-2で大勝。3月31日のG大阪戦も3-2で打ち勝ち、2戦連続で複数得点を挙げ、J1全18チームトップの10得点を挙げている。

 一方、鹿島は開幕からの6試合で3得点、無得点試合が3試合と攻撃陣に元気がない。その上、前節7日の湘南ベルマーレ戦は後半ロスタイム4分の失点で敗戦。そのショックを引きずっていないか。東京戦も、ここ3戦で1分け2敗、アウェー戦も1分け1敗と勝てておらず、データ的にも気掛かりなところだ。