ジュビロ磐田が今日11日のリーグ戦で勝ち点3を目指す。磐田はアウェーでガンバ大阪と対戦。ゲーム主将のDF大井健太郎(33)が、2試合ぶりの勝利に向けて攻守でフル回転を誓った。

 磐田は、DF大井が最終ラインからチームを盛り上げる。10日は、磐田大久保グラウンドでの調整に参加。約1時間の全メニューを消化した。定位置の3バック中央で先発は確実。「先に得点を与えないことが大事。粘り強く戦いたい」と、守備から好リズムをもたらすことを誓った。

 自信もある。大井を中心とした守備陣は昨季、34試合でリーグ最少の30失点を記録。6位躍進の原動力となった。今季も開幕2試合で4失点こそしたが、直近4試合では、わずか1失点と安定感を取り戻してきた。大井は「細かな修正点はあるけど、大きな問題はなくできていると思う」と、現状に手応えを示す。

 攻撃でも一役買う。大井は、昨季のアウェーG大阪戦ではゴールも記録。前半19分にMF中村俊輔(39)のFKからヘディングで先制のネットを揺らし、2-0の完封勝利に貢献した。「ボールは間違いなく日本一。決めるか決めないかは、自分たち中の選手の問題。次も良いイメージでできればと思う」と、この日の練習でもセットプレーの確認を入念に行った。

 現在、チームはリーグ4戦負けなし。対するG大阪は開幕から6戦勝ちなしと苦しむ。それでも、大井は「強敵に変わりはない。自分たちも死に物狂いでやらなきゃいけない」と言った。攻守で集中力を研ぎ澄まし、勝ち点3だけを目指す。【前田和哉】