サンフレッチェ広島がホーム横浜F・マリノス戦で後半に3点を奪い、カップ戦を含めて今季10戦負けなしとした。

 前節から中2日。先発6人を入れ替えての勝利で総合力を示した。城福監督はチーム内の競争意識の高さを評価し「全員で刺激し合ってきた証しがほしかった。成長を感じる」とたたえた。

 PKで同点とした後の34分、シュートのこぼれ球をFWパトリックが押し込んで勝ち越した。パトリックは終了間際にも、飛び出していたGKの頭上を越す技ありのロングシュートで突き放した。途中出場で「ベンチからキーパーの動きを見ていた」と冷静に振り返った。

 昨季移籍してきたストライカーを、スペースに走らせる戦術が当たった。パトリックは得点を喜びつつ「全員で取ったゴール」と謙虚に言い、指揮官も「渡がハードワークしたからこそ」と交代で退いた先発FWにも賛辞を惜しまなかった。