サンフレッチェ広島がFWパトリック(30)の2発で湘南ベルマーレを破り無敗をキープした。前半は湘南のペースだった。右サイドを突破し、ペナルティーエリア内に侵入した。広島はほとんどチャンスをつくれないまま、0-0で前半を折り返した。

 試合が動いたのは後半6分だった。広島はCKからパトリックが頭で合わせ、少ないチャンスをものにして均衡を破った。湘南もサイド攻撃を軸に反撃に出る。後半17分、湘南はFWステバノビッチ(27)がゴール正面でフリーでシュートを打つも枠の上を大きく外れ、直後の後半19分、MF斎藤未月(19)のミドルも枠を大きく外れた。

 後半35分、広島が再び少ないチャンスをものにする。湘南が自陣のペナルティーエリア内で無理につなごうとしたパスをカットすると、MF青山敏弘のクロスに再びパトリックが頭で押し込み追加点。勝利を引き寄せた。湘南はいい攻撃を見せながらも、決定力不足と判断ミスに泣き、今季2度目の連敗。広島は、勝ち点22まで伸ばし、首位独走を続けている。