アルビレックス新潟がルヴァン杯今季初勝利を挙げた。今季加入のブラジル人FWターレス(22)が来日初得点をPKで決めた。

 「蹴り直し」のPKで、ターレスがチームの3点目をゲットした。後半42分、FW渡辺新太(22)がベガルタ仙台GK川浪吾郎(26)に倒されてPKを獲得。それをターレスが蹴ったが、川浪にセーブされた。だが、そのこぼれ球を拾いにいったMF磯村亮太(27)が倒され、続けざまにPK。43分、ターレスは今度はきっちりと決めた。

 「2度続けてのPKは初めて」と苦笑い。1本目はGKと駆け引きをし過ぎて、ぎりぎりまでコースを決めずに蹴った。巡ってきた2度目のチャンスは冷静だった。「グラウンドがぬれていたので、思いきり蹴った。GKの届かないところを狙った」と左隅に決めた。

 来日初得点に「どんな形でも、ゴールはゴール」と喜ぶ。この日は、外れはしたが強烈なミドルシュートを2本放つなど、7本のシュートで積極性をみせた。

 ルヴァン杯はこれが3試合目のスタメンだが、リーグ戦は出場8試合すべて途中から。このゴールがリーグ戦スタメン出場へのアピールにもなった。「全体的に自分のパフォーマンスは良かった。週末(22日のリーグ戦第10節大宮戦)に備える」。元U-21ブラジル代表が本領を発揮しつつある。【斎藤慎一郎】